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ヘアカラー刺激・外的刺激タイプの頭皮炎症トラブル|シャンプーがしみる・カラー後にかゆい原因と正しい対処法

**「いつものシャンプーなのにしみる」「ヘア、カラーすると決まってかゆい」


そんな“理由の見えないつらさ”は、外的刺激による頭皮トラブルの可能性があります。**

乾燥とも脂性とも違うこのタイプは、
成分の相性・摩擦・紫外線・カラー剤やブリーチ剤の反応・熱 など
“外側からの刺激”が引き金となり、
頭皮のバリアが崩れて炎症を起こしている状態です。

頭皮は、顔の肌と同じ「皮膚」。
合わないものに触れたとき、
バリアが弱っているとき、
ストレスが重なっているとき──

ほんの小さな刺激でも、
痛み・ヒリつき・赤み・薄い皮めくれ として反応が強く出ます。

「何が悪いのか分からない」
「使い続けていいのか不安」

その迷いは、ごく自然な反応です。

この記事では、
刺激タイプ特有の症状・起こる仕組み・見分け方、
そして どう整えれば“再発しにくい頭皮”になるのか
専門的な視点で分かりやすくまとめました。

原因が分かると、ケアは一気にシンプルになります。
まずはあなたの症状がどれに近いのか、紐解いていきましょう。


【1|ヘアカラー刺激・外部要因タイプに多い症状】

  • カラー後に決まってかゆい/しみる

  • シャンプーを変えた直後にムズムズ

  • 特定の場所だけ赤みが強い

  • 触るとヒリッとする・熱感がある

  • 粉というより“薄い皮膚のめくれ”が落ちる

  • 季節の変わり目・紫外線の強い日に悪化

  • 脂性でも乾燥でも説明がつかない違和感

“炎症が起きている時のサイン” が特徴です。


【2|なぜ刺激で頭皮トラブルが起こるのか?】

仕組みはシンプルです。

刺激(成分・摩擦・UV・薬剤)
   ↓
頭皮バリアが傷つく
   ↓
炎症(赤み・かゆみ・痛み)
   ↓
角質が乱れ、めくれる

皮脂量とは関係なく、
誰でも突然起こりうるトラブルです。


【3|重要 刺激・接触タイプを引き起こす主な原因】


■ ① シャンプー・トリートメント成分が“頭皮と相性が悪い”

ここが一番誤解されやすいポイント。

刺激は「成分そのものの良し悪し」ではなく、
“今の頭皮状態との相性”で決まります。

● ラウレス系

ラウレス硫酸は“強い”とよく書かれていますが、
実際は 濃度・補助成分・pH・処方設計 によって刺激性は大きく変わります。

マイルド設計のものも多く、
「ラウレス=悪い」は誤った理解。


● スルホン酸系

刺激が出る人もいますが、
これも 配合量・油分量との組み合わせ・設計 が刺激性を左右します。

“一律で強い”わけではなく、
敏感なときに反応が出るケースが多い。


● オーガニック・天然成分

“天然=安全”ではありません。

特に精油は

  • ティーツリー

  • ペパーミント

  • ラベンダー
    など 植物の力が強いほど刺激性も高い 傾向があります。

敏感な頭皮には オーガニックの方が刺激になるケースも多い


● しっとり・重い油分

バリアが弱っていると油膜が刺激に感じられ、

  • ムズムズ

  • 赤み

  • 呼吸しづらいような圧迫感

につながる場合があります。


✔結論

「どの成分が悪い」ではなく、
“あなたの頭皮が今、何を受け取れる状態か”がすべて。

同じ製品でも、

  • 乾燥している日

  • 紫外線を浴びた日

  • 生理前

  • ストレスが強い日

などで反応が変わります。


■ ② 摩擦(ゴシゴシ洗い・爪・ブラシ)

敏感な頭皮では、
小さな摩擦が炎症の引き金 になります。

  • ゴシゴシ洗う

  • 爪を立てる

  • 強くブラッシング

  • シャンプーを直塗り

これらは
“頭皮に細かな傷 → バリア低下 → 赤み・ヒリつき”
の流れを作ります。


■ ③ カラー剤の刺激(最もよくあるケース)

カラー剤はアルカリ・酸化剤が入るため、
頭皮刺激が出やすい化学製品 です。

起こりやすい反応:

  • 塗布してすぐしみる

  • 翌日からかゆい

  • 同じ場所だけ毎回赤い

  • 時間差でヒリつく

原因は:

  • アルカリ残留

  • 酸化不良

  • 塗布設計が頭皮に合わない

  • 敏感肌の時期に施術した

特に毎回同じ場所がかゆい人は注意。
接触性反応の典型です。


■ ④ ブリーチ剤の刺激(反応が強く出やすい)

ブリーチはカラーよりも刺激が強い薬剤です。

よくある反応:

  • ピリピリする

  • 熱を感じる

  • 赤み

  • 皮膚の薄いめくれ

  • 翌日以降の遅延かゆみ

ブリーチで毎回炎症が出る人は
続けるほど回復しづらい頭皮になる ため施術計画が必要。


■ ⑤ 紫外線(UV刺激)

紫外線は バリアを破壊する代表的な刺激

影響:

  • バリア層が薄くなる

  • 赤み・ほてり

  • シャンプーが急にしみる

  • カラー後の反応が強くなる

とくに春〜夏は
“紫外線 × 汗 × カラー残留” が重なり悪化しやすい季節。


■ ⑥ 熱刺激(ドライヤー・アイロンの余熱)

  • 高温を当てすぎる

  • 同じ場所に集中

  • アイロンの余熱が触れる

これらは 熱性の炎症 を起こし、
敏感な頭皮には強く響きます。


【4|刺激タイプを放置するとどうなる?】

  • 慢性炎症で治りづらくなる

  • 敏感肌サイクルに入る

  • カラーの負担が増す

  • 乾燥・脂性との複合トラブルに移行

  • 頭皮が“常に荒れやすい状態”になる

刺激源が続く限り、
症状は自然には治りません。


【5|まず自分でできる対処】

✔ 成分の見直し

“やさしさではなく、相性” を基準に選ぶ。


✔ 摩擦ゼロの洗い方

  • 指の腹だけ

  • ゴシゴシNG

  • 泡を“乗せるように”


✔ カラー後のケア

  • 残留物の除去

  • 酸化の完成

  • 地肌につけない塗布設計
    → プロの技術領域


✔ UV・熱の刺激を避ける

  • 帽子・日傘

  • 温度を下げたドライ

  • 長時間の高温を避ける


【6|サロンでできる改善アプローチ】

● 炭酸ケア:刺激源の“リセット”

薬剤残留・酸化皮脂・汚れを浮かせて、
炎症悪化の連鎖を止める。


● 頭皮トリートメント:バリア再構築

Aujua・グローバルミルボンの
鎮静・保護ラインを使ったケア

脂性=調整
乾燥=補給
刺激=保護・鎮静

という役割の違いがポイント。


● Airy Spa:自律神経と血流を整える

刺激タイプは、
ストレス・自律神経の乱れで炎症が強く出る傾向があります。

Airy Spaでは、

  • 筋膜テンションの緩和

  • 深い呼吸を誘導する圧

  • 鎮静に適した血流導線

これらによって
“刺激に傾きやすい頭皮を落ち着かせる構造” になっています。


【7|他タイプ頭皮トラブルと見分けにくい場合】

刺激タイプは混ざりやすいタイプです。

特に:

  • カラー後だけ悪化する

  • 同じ場所ばかり赤い

  • 粉ではなく“薄い皮膚片”が落ちる

  • 触るとヒリヒリ

これらは 刺激性トラブルの典型サイン

このあと比較表を見ると、
自分のタイプがより明確に分かります。


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✦ 施術・記事監修:INFINITYオーナー 久保鉄平

Aujuaソムリエ / ビューティーソムリエ /ブランド ヘッドスパ【AirySpa】開発者
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