【完全版】頭皮トラブル|頭皮のかゆみ・フケ・赤み・べたつき・臭いの原因を総まとめ|タイプ別に徹底解説
かゆみ・フケ・赤み・炎症が起こる理由と、状態別の考え方
頭皮のかゆみ・フケ・赤み・炎症は、
ひとつの要因ではなく、複数の要因が重なって起こる症状 です。
ここでは、
まず押さえておきたい「全体の整理」と「状態別の見方」、
そしてタイプごとの詳しいガイド(別ページ)への入口としてまとめています。
「どれを読めばいいか分からない」
「まず全体像を知りたい」
という方は、最初にこのページをご覧ください。
【1|頭皮トラブルは5つのタイプに整理できる】
頭皮の状態は、次の4つの方向性に分類できます。
当てはまるものをチェックしながら読み進めてください。
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■ ① 乾燥タイプ(皮脂と水分が不足している)
こんな症状が多いタイプ
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肩や服に落ちるような、粉っぽい細かいフケ
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全体的なかゆみ(場所が決まっていない)
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洗った直後は良くても、時間が経つとパサパサ・突っ張る感じ
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頭皮を触ると、硬く・張っているように感じる
背景として多いもの
👉 詳しくはこちら:乾燥タイプ(乾燥性フケ・かゆみ)の徹底ガイド
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■ ② 脂性タイプ(皮脂が多く、菌バランスが乱れている)
こんな症状が多いタイプ
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フケが湿っている・黄色っぽい
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根元がベタつきやすい
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夕方になるとムズムズ・かゆみ・重だるさが出る
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一部に赤み・湿疹が出やすい
背景として多いもの
👉 詳しくはこちら:脂性タイプ(脂漏性湿疹・ベタつきフケ)の徹底ガイド
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■ ③ 外部刺激タイプ(成分・摩擦・カラー残留に反応する)
こんな症状が多いタイプ
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新しいシャンプー・トリートメント・スタイリング剤に変えた直後に不調が出る
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ヘアカラー・ブリーチのあとに、ピリピリ・ヒリヒリしやすい
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毎回同じ場所だけ赤くなる・かゆくなる
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カラー後2〜3日してから、かゆみ・フケ・かさぶたが出てくる
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シャンプー時に、しみやすい日と平気な日がある
背景として多いもの
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一部成分(界面活性剤・香料・防腐剤・染料など)に刺激反応が出やすい
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カラー剤・ブリーチ剤の残留
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爪を立てる・強くこするなどの摩擦刺激
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“オーガニック=刺激が弱い”と勘違いして、
実は自分の頭皮に合っていないケース
👉詳しくはこちら:カラー後のかゆみ・刺激、成分・摩擦が原因のトラブルガイド
■ ④ バリア低下タイプ(敏感に傾きやすい・揺らぎ頭皮)
こんな不調が続いていませんか?
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フケは出ないのに「かゆい・ヒリヒリ・ムズムズ」
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季節や体調で頭皮の調子が変わりやすい
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顔にも赤み・乾燥が出る
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カラーが染みる日がある
考えられる背景
・アレルギー体質・アトピー素因
・ストレス・自律神経の乱れ
・睡眠不足
・冬の乾燥・春の花粉
頭皮が弱い・敏感に傾きやすい方解説👇
■ ⑤ べたつき・ニオイ・加齢臭タイプ(酸化皮脂・蒸れ・皮脂質の変化)
気になる症状は?
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夕方になると頭皮が臭う
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油っぽい重いニオイ
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根元がペタン・湿った感じ
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枕やパートナーの頭皮のニオイが気になる
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年齢とともにニオイが強くなった
考えられる背景
・皮脂の酸化
・マスク・帽子・寝汗による蒸れ
・自然乾燥
・しっとり系シャンプーの相性悪化
・加齢による皮脂の質の変化
・ストレス・寝不足
【2|まずここを見直すだけで、良くなる人がとても多いです】
頭皮のタイプが違っていても、
この4つを整えるだけで改善するケースが非常に多い です。
✔ ① 洗いすぎをやめる(いちばん多い間違い)
多くの方が
「かゆい → 汚れている → もっと洗う」
と考えてしまいますが、
実際は、
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乾燥がひどくなる
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バリアが崩れる
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かゆみが強くなる
という 悪循環の原因 になります。
👉 シャンプーは1日1回。
爪を立てず、指の腹で“なでるように”洗うだけで十分です。
✔ ② お湯の温度を“37〜38℃”にする(これだけで改善する人も多い)
40℃以上のお湯は、
頭皮の油分が一気に落ちすぎてしまい、乾燥や赤みの原因 になります。
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かゆみ
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フケ
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ヒリつき
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カラーが染みやすい
こういった症状が出やすい人は、
まず お湯の温度を下げるだけで大きく変わりやすい です。
✔ ③ “今の状態に合ったシャンプー” を使えているか
これが 改善の成否を最も左右 します。
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乾燥しているのに、スッキリ系(強い洗浄)
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ベタついているのに、しっとり系(油分が多い)
このミスマッチがあると、
何をしても良くならず、悪化します。
👉 シャンプーは “良いもの” ではなく
「今の頭皮が受け取れる処方かどうか」 が大事です。
✔ ④ 数週間続く不調は“放置しない”
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赤み
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ジュクジュク
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痛み
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かさぶた
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同じ場所だけ毎回荒れる
こういった時は、
セルフケアでは治りにくい状態 に入っています。
👉 原因が 乾燥なのか、脂性なのか、刺激なのか、バリア低下なのか
方向性を整理することが必要です。
このページの「5タイプ分類」を参考にしてください。
【3|ストレス・自律神経は、頭皮に“想像以上に”影響します】
実は、頭皮は
睡眠・ストレス・疲労と直結する部位 です。
自律神経が乱れると、
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皮脂が急に増える
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バリアが弱くなる
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かゆみ神経が敏感になる
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炎症が起こりやすくなる
その結果、
「いつもと同じケアなのに荒れる」
という状態になります。
これは乾燥タイプでも脂性タイプでも敏感タイプでも起こるため、
頭皮トラブル全体の“共通の土台”となる原因 です。
【4|サロンでできる頭皮ケアの方向性】
美容室で行う頭皮ケアは、
“症状を治す” のではなく、“正しい環境を整える” ためのものです。
● 状態に合わせたシャンプーの選定
Aujua・グローバルミルボンなど、
頭皮用でも目的が異なるため、
“今の状態に必要な1本” を選ぶのが効果的です。
● 炭酸クレンジングで土台を整える
酸化皮脂・蓄積汚れを分解し、
頭皮ケアの効果が出やすい環境をつくります。
Airy Spaでは、この工程を特に重要視しています。
● 理論に基づいたヘッドスパ
血流・筋膜・自律神経・皮脂バランスに働きかけ、
状態の安定を目的に行います。
“気持ちよさ”ではなく、
頭皮を整えるための施術 として構成しています。
【5|症状から選べる “タイプ別の詳しいガイド”】
今の頭皮の状態に近いものを選ぶと、
原因の整理と対処法がより具体的に分かります。
🔹 乾燥・パラパラした白いフケが気になる方
→ 乾燥性フケ|水分不足・バリア低下タイプの詳しいガイド
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細かいフケが落ちる
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かゆみが広範囲
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冬・エアコンで悪化
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洗いすぎ・熱いお湯が原因になりやすい
🔹 湿ったフケ・ベタつき・夕方のムズムズがある方
→ 脂性フケ(脂漏性湿疹)|皮脂・菌バランス乱れタイプのガイド
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黄色っぽい湿ったフケ
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ベタつき・ニオイ
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自然乾燥・蒸れで悪化
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スタイリング剤・油分の残りが原因に
🔹 シャンプー・カラー・摩擦で刺激が出やすい方
→ 外部刺激タイプ|成分・カラー残留が引き金の炎症ガイド
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カラー後にピリピリ・ヒリつく
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新しい製品を使うとすぐ荒れる
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同じ場所だけ赤くなる
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摩擦や薬剤残留がトリガーになりやすい
🔹 敏感・赤み・揺らぎやすさが続く方
→ バリア低下タイプ|敏感肌・アトピー背景の詳しいガイド
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乾燥していないのに赤み・かゆみ
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季節・体調で悪化
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カラーが染みやすい
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バリア機能が不安定になっている状態
🔹 べたつき・ニオイ・加齢臭が気になる方(男女共通)
→ べたつき・ニオイ(加齢臭含む)|酸化皮脂・蒸れタイプのガイド
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朝・夕方にニオイが気になる
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蒸れ・酸化皮脂が原因
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オイルのつけすぎ・自然乾燥で悪化
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炎症・脂性フケに移行しやすい
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【6|「自分では判断がつかない…」という方へ】
頭皮の状態は、
季節・生活習慣・ストレス・体質・シャンプーの相性・カラーの周期
など、いくつもの要素が同時に重なって決まります。
そのため、
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乾燥に見えるのに実は脂性が隠れている
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刺激だと思っていたらバリア低下だった
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ニオイが先で、のちに赤みにつながっていた
というように、
自己判断とは違う方向で悪化しているケースがとても多い です。
✔ 無理に自己流で改善しようとするより
“いまの状態を正しく整理する”ほうが圧倒的に早い
頭皮は、原因さえ分かれば必ず改善の方向性が見えます。
必要な方には、
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どのタイプに近いか
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何が悪化要因になっているか
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どんなケアを“避けるべき”か
-
今の頭皮が受け取れるケアはどれか
を 実際の状態を確認したうえで、
“本当に必要なことだけ” 提案します。
✔ 間違ったケアを続けるより、
一度立て直したほうが改善は早く、負担も少ないです。
「自分のタイプが分からない」
「いろいろ試したけど変わらない」
そんな時は、無理をせず一度ご相談ください。
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✦ 施術・記事監修:INFINITYオーナー 久保鉄平
Aujuaソムリエ / ビューティーソムリエ /ブランド ヘッドスパ【AirySpa】開発者
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