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ベタっとした脂性フケの原因と改善ガイド|湿ったフケ・ベタつき・匂いが続く頭皮の正しい整え方

⭐【脂性フケの基礎知識】

湿ったフケ・ベタつき・匂いが続く「脂性タイプ」を正しく理解する

脂性フケは、
皮脂量の増加 × 菌バランスの乱れ × 湿度 が重なったときに起こるトラブルです。

乾燥性フケと違い、
“皮脂を落とせばよい” ではなく
皮脂バランスを整えるケアが必要 です。


【1|脂性フケに見られる代表的なサイン】

  • 湿ったようなフケ

  • 黄色っぽいフケ

  • ベタつき・ムズムズ感

  • 匂いが強くなりやすい

  • 夕方に悪化しやすい

  • 赤みや痒みの増加

乾性とは正反対の特徴です。


【2|脂性フケが起こる仕組み】

脂性フケは、かんたんにいうと

「皮脂が多い+菌が増える+炎症が起こる」

この3つがそろったときに起こります。


① 皮脂が増える

体質・ホルモンバランス・ストレス・食生活・季節などの影響で
頭皮の皮脂量が増えた状態 になります。


② 菌(マラセチア)が増えやすい環境になる

頭皮にはもともと「マラセチア」という常在菌がいます。
ふだんは悪さをしませんが、

  • 皮脂が多い

  • 湿気が多い

  • 蒸れやすい

この条件がそろうと、
マラセチアが増えすぎてしまう 状態になります。


③ 炎症が起こり、皮膚が“湿ったまま”剥がれる

菌が増えすぎると、
頭皮はそれを“刺激”として受け取り、軽い炎症を起こします。

その結果、

  • 皮膚表面がふやける

  • 皮脂と混ざった状態で角質が剥がれる

湿ったフケ・黄色っぽいフケ になって落ちてくるのが、脂性フケです。


④ なぜ「湿気・自然乾燥」と相性が悪いのか

マラセチアは

皮脂(えさ)+湿気(住みやすい環境)

が大好きです。

湿度が高い季節や、
ドライ不足で根元が半乾きのままだと、

  • 菌が増えやすい

  • 皮脂が酸化しやすい

→ 匂い・ベタつき・湿ったフケが一気に悪化しやすくなります。


【3|脂性フケを悪化させる5つの要因】

ここからは、
「なぜ悪化するのか」 を原因別に整理します。


■ ① 皮脂分泌の増加

  • ストレス・寝不足

  • 暑さ・季節の変化

  • ホルモンバランスの乱れ

  • 脂っこい食事・糖質過多

こうした要因が重なると、
頭皮の皮脂量が普段より多くなる → 菌が増えやすくなります。


■ ② 間違ったシャンプー選び(しっとり・オーガニックの罠)

脂性フケのお客様で本当に多いのが、

しっとり系・オーガニック系・油分多めのシャンプーを使っているパターン

です。

一見やさしそうですが、脂性フケには逆効果になることが多く、

  • 皮脂と製品の油分が混ざって 酸化しやすくなる

  • 油分が落としきれずに 毛穴まわりに残る

  • それが 菌のえさになって増殖を手伝う

結果として、

「洗っているのにベタつく」
「湿ったフケが増える」

という状態をつくりやすくなります。


■ ③ 洗い方のミス(強すぎる or 弱すぎる)

脂性フケの洗い方で起こりがちなのは、この2パターン。

  1. 強くこすりすぎる
     → 頭皮に細かい傷がつき、炎症が悪化しやすい

  2. 洗いすぎる・何度もシャンプーする
     → 必要な皮脂まで落ちてしまい、
      体が「もっと皮脂を出さなきゃ」と反応して
      皮脂分泌が増える

逆に弱すぎる洗浄力だと、

  • 皮脂

  • スタイリング剤

  • 汚れ

が残り、
菌のえさが頭皮に残ったまま になります。

どちらに振れても悪化するため、「適度な洗浄」が一番大事 なタイプです。


■ ④ 自然乾燥・ドライ不足

脂性フケ最大のNGがこれ。

湿った状態
+ 皮脂
+ 温度

この3つがそろうと、
マラセチア菌にとっては“理想の環境”です。

  • 匂いが強くなる

  • ベタつきが増える

  • 湿ったフケがまとまって落ちる

  • 赤み・かゆみも出やすくなる

自然乾燥は「やさしい」のではなく、
脂性フケにとっては一番避けたい乾かし方頭皮の臭いの原因 になります。


■ ⑤ 季節(夏)・湿度

  • 気温が高い

  • 湿度が高い

  • 汗をかきやすい

この3つがそろう夏は、
脂性フケが一年でいちばん悪化しやすい季節 です。

菌の増えるスピードも速く、
匂い・ベタつき・ムズムズ感が一気に出やすくなります。


【4|脂性フケを放置するリスク】

  • 匂いが強くなる

  • 湿疹・赤みが長引く

  • 粘度のある湿ったフケが増える

  • ムズムズ感が止まらない

  • 毛穴が詰まりやすく育毛環境が乱れる

乾燥性よりも 悪化が早いタイプ です。


【5|改善のために最初に行うべきこと】

✔ 洗浄力は「強すぎず弱すぎず」

脂性フケはバランス領域が非常に狭いため、
適度な洗浄力が鍵になります。


✔ 38℃前後のお湯

熱すぎると皮脂が余計に分泌されます。


✔ ドライは “根元が乾くまで” が必須

自然乾燥は 菌の温床
脂性フケでは乾かしすぎより“乾かさない方が問題”。


✔ しっとり系・オーガニック系は避ける

脂性フケに最も多い悪化パターン。


【6|サロンでできる脂性フケケア】

● 炭酸クレンジング:酸化皮脂・湿気ダメージの“初期リセット”

脂性フケでは、毛穴の奥で 皮脂が酸化して固まる ことが多く、
自宅の洗浄だけでは取り切れないケースがほとんどです。

サロンの炭酸クレンジングは、

  • 酸化した皮脂を浮かせる

  • 菌の増えやすい環境をリセット

  • 皮脂と水分の通り道を整える

ことで、
その後のケアの“効き方”が大きく変わる土台づくり ができます。

「湿ったフケが出続ける」「夕方には匂いが気になる」
こういった方にとって最初の改善ポイントになります。


● 頭皮トリートメントは“皮脂バランスの再設計”

脂性フケの対処では、
皮脂をただ落とすだけでは逆効果 です。

理由は、落としすぎると身体が反応し、
余計に皮脂を分泌しようとするから。

INFINITYでは、Aujua・グローバルミルボンの中から

  • 落とす(不要な皮脂だけ)

  • 残す(必要な潤いは残す)

  • 鎮静(炎症をおさえる)

この3つのバランスを調整し、

“皮脂が増えすぎない頭皮環境” に戻す処方 を組みます。

乾燥性フケと違って、脂性タイプは
“調整の精度” が改善スピードに直結 するため、
サロンでの見極めが非常に重要です。洗い流さないトリートメント


● Airy Spa:筋膜・血流・自律神経が関わる“根本改善”アプローチ

脂性フケは、皮脂量だけでなく、

  • 頭皮の緊張

  • 血流の滞り

  • 自律神経の乱れ(特に交感神経の過緊張)

によっても悪化しやすい傾向があります。

Airy Spaは、

  • 首・筋膜の緊張緩和

  • 血流の循環改善

  • 自律神経のリセット

  • 頭皮環境を整える構造設計

が揃っているため、
脂性フケの根本要因に最もフィットしやすいスパ です。

表面的な“スッキリ気持ちいい” ではなく、
皮脂が乱れにくい頭皮の状態へ戻していく ところが特徴です。


【7|乾燥性か脂性か、見分けが難しい場合】

実際には、どちらか一方だけでなく
乾燥性と脂性が同時に起きている“複合型” も多く存在します。

特にこんな状態は要注意です:

  • 湿ったフケが出るのに、ところどころ粉っぽい

  • 赤みやムズムズが“特定の場所だけ” 強い

  • ベタつくのに、表面はカサついて見える

  • 季節や日によって症状が揺れ動く

これらは、

「皮脂が増えているゾーン」と「乾燥しているゾーン」が混在している状態」

であることが多く、
セルフケアだけでは判断しづらい領域です。

複合型の場合、

  • 洗浄力の強弱

  • ドライの仕方

  • 使うアイテムの種類

が間違いやすいため、
どのタイプが強く出ているかを一度診断してからケアを組む 方が
早く改善に向かいます。

このあとに載せる比較表で、
あなたの頭皮がどちらの傾向に近いかをチェックしてみてください。


⭐【乾燥性フケと脂性フケの違い】

▼ 乾燥性フケ vs 脂性フケ

● フケの質

  • 乾燥性:粉のように細かく、パラパラ落ちる

  • 脂性:湿っている・黄色っぽい・まとまりやすい


● 起こる原因

  • 乾燥性:水分不足、バリア低下、乾燥ダメージ

  • 脂性:皮脂量の増加、菌バランスの乱れ(マラセチアなど)


● 悪化しやすい要因

  • 乾燥性:熱いお湯、強すぎる洗浄、乾燥環境

  • 脂性:自然乾燥(ドライ不足)、蒸れ、酸化皮脂、湿度


● 洗い方のポイント

  • 乾燥性:摩擦を減らし、優しく洗う

  • 脂性:強すぎず弱すぎず、“皮脂バランスを整える洗い方”


● シャンプー選び

  • 乾燥性:バリアを守る“優しい処方”

  • 脂性:油分の多い“しっとり系・オーガニック系”は悪化しやすい


● 乾かし方

  • 乾燥性:乾かしすぎ注意(熱ダメージで乾燥が進む)

  • 脂性:乾かさないことが最悪(湿気 × 皮脂で菌が増える)


● 季節で悪化しやすい時期

  • 乾燥性:冬・乾燥期

  • 脂性:夏・湿度の高い時期


● サロンケアの方向性

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