頭のツボを押すと痛いのは効いている証拠? 良い痛み・避けるべき痛みの違いと正しいヘッドスパの考え方
頭のツボを押すと痛いとき
―「良い痛み」と「避けるべき痛み」の見分け方 ―
「頭のツボを押すと痛いのは、効いている証拠ですか?」
ヘッドスパの現場で、とてもよく聞かれる質問です。
結論からお伝えすると、
痛みには“良い痛み”と“避けるべき痛み”があります。
その違いを知らずに刺激を続けてしまうと、
スッキリするどころか、
頭の重さやだるさが残る原因になることもあります。
ここでは、
ヘッドスパの現場で実際に判断している基準をもとに、
痛みの違いをわかりやすく整理します。
判断基準は「呼吸がどう変わるか」
良い痛みか、危険な痛みか。
見分ける基準は、とてもシンプルです。
その刺激で、呼吸は深くなるか。
それとも浅く、止まりそうになるか。
これは、
身体が刺激を「受け入れているか」「拒否しているか」を
最も正直に表す反応です。
良い痛み|ヘッドスパで問題ない反応
感じ方の特徴
-
押された瞬間に「イタ気持ちいい」
-
痛みが一点ではなく、じわっと広がる
-
押しているうちに、力がいらなくなる
-
離したあと、軽さや温かさを感じる
身体の反応
-
自然と呼吸が深くなる
-
肩や顎の力が抜ける
-
まぶたが重くなる
-
眠くなる、ぼーっとする
これは、
血流が促され、神経の緊張がゆるみ、
身体が刺激を受け入れている状態です。
ヘッドスパでは、
この反応が出ている範囲を「適切な圧」と考えます。
避けるべき痛み|注意が必要な反応
感じ方の特徴
-
押した瞬間に「ズキッ」「キッ」と鋭く痛む
-
痛みが一点に刺さるように強い
-
力を抜いても痛みが消えない
-
押したあとも違和感や重さが残る
身体の反応
-
息を止めてしまう
-
歯を食いしばる
-
眉間に力が入る
-
無意識に体が逃げる
これは、
神経が過敏になり、
身体が刺激をストレスとして受け取っている状態です。
この反応が出ているときに
「効いているから」と刺激を続けるのは逆効果です。
セルフケアで使える簡単チェック
自分でツボを押すときや、
施術を受けている最中でも、
すぐに確認できる方法があります。
-
痛いけれど「ふー…」と息が出る → 問題なし
-
痛くて息を止めている → 刺激が強すぎる
この呼吸の変化だけで判断して大丈夫です。
例えでわかる「良い痛み」と「ダメな痛み」
頭のツボの痛みは、
“身体が受け入れている刺激”か
“拒否している刺激”か で意味がまったく変わります。
例え①|ストレッチとケガの違い
-
良い痛み
→ ストレッチで筋が伸びて
「イタ気持ちいい」「伸びてるな」と感じる状態
→ 終わったあと、体が軽くなる -
ダメな痛み
→ 無理に引っ張って
「ビキッ」となるケガに近い痛み
→ 終わったあとも違和感が残る
頭皮もまったく同じです。
例え②|温泉と熱湯
-
良い痛み
→ 少し熱いけど、だんだん慣れて
呼吸が深くなり、体がゆるむ温泉 -
ダメな痛み
→ 触れた瞬間「熱っ!」と体が引く熱湯
頭のツボを押したとき、
身体が“緩む方向”か“逃げる方向”か
ここが分かれ道です。
なぜ「痛い方が効く」と感じてしまうのか
強い刺激を与えると、
一時的にスッと軽くなったように感じることがあります。
しかしそれは、
-
神経が一時的に鈍くなっている
-
本当にコリや巡りが改善したわけではない
という状態であることも少なくありません。
その結果、
-
数時間後に頭が重くなる
-
だるさが残る
-
逆に緊張が強くなる
といった反応が出ることがあります。
「好転反応」と混同されやすい理由
強い刺激のあとに出る
頭の重さやだるさを、
「好転反応だから大丈夫」
と説明されることがあります。
確かに、
血流や神経の状態が変化した際に、
一時的な違和感が出ることはあります。
しかしそれは、
-
刺激が適切な範囲で
-
身体が受け入れている状態で
-
短時間で自然に抜けていく
という条件がそろった場合に限られます。
すべての不調が「好転反応」ではありません
注意したいのは、
-
強い刺激のあとに出る
-
長時間続く
-
押された場所がズキズキする
-
逆に緊張や重さが増す
といった反応。
これらは好転反応ではなく、
刺激が強すぎたサイン であることも少なくありません。
ヘッドスパで考える「正しい変化」
適切なヘッドスパのあとに起こるのは、
-
呼吸が深くなる
-
頭がぼーっと軽い
-
首や肩まで楽になる
-
眠りやすくなる
といった “抜けていく変化” です。
だるさや重さを
すべて好転反応として受け取らず、
身体の反応を冷静に見ること が大切です。
ヘッドスパで大切にしている考え方
ヘッドスパの目的は、
-
血流を促す
-
神経の興奮を落ち着かせる
-
頭皮を守る方向へ導く
ことです。
痛みを我慢することが目的ではありません。
良いヘッドスパほど、
途中から「痛いかどうか」を意識しなくなり、
「頭が軽い」「呼吸が楽」という感覚に変わっていきます。
Q&A|頭のツボの痛みに関するよくある質問
Q1. 痛い方がコリが取れる気がしますが、本当ですか?
A. 一時的にスッとした感じが出ることはありますが、
それは神経が鈍くなっているだけの場合があります。
本当に巡りが良くなったときは、
**痛みよりも「軽さ」「呼吸のしやすさ」**が残ります。
Q2. ゴリゴリするくらい強く押さないと意味がない?
A. 意味はありますが、逆効果になることもあります。
頭皮は筋肉・血管・神経が密集しているため、
強すぎる刺激は防御反応を起こしやすいのが特徴です。
Q3. ツボが痛いのは体調が悪いサイン?
A. 疲労・睡眠不足・ストレス・血流低下などが
重なっているサインであることが多いです。
必ずしも悪い状態とは限りませんが、
強く押して解決するものではありません。
Q4. セルフケアで毎日押しても大丈夫?
A. 問題ありませんが、
・強く押しすぎない
・1ヶ所に固執しない
・押したあと楽になるか確認
この3点を守ることが大切です。
Q5. プロのヘッドスパは何を基準に圧を決めていますか?
A. 痛みの強さではなく、
呼吸・筋のゆるみ・皮膚の動きを見て圧を調整します。
良い施術ほど、途中から痛みを意識しなくなります。
まとめ|「耐える痛み」は正解ではない
-
痛みは「効かせるための目的」ではない
-
身体が受け入れているかどうかが最重要
-
息が深くなる刺激が、正しい刺激
ヘッドスパは“我慢する施術”ではなく、
頭と神経を休ませる時間です。
この記事の監修について
本記事は、日々のサロンワークとヘッドスパ講師活動を通じて、頭皮・自律神経・脳疲労の関係を専門的に研究・実践している美容師が監修しています。
理論だけでなく、実際の施術現場で得られた知見をもとに構成しています。✦ 施術・記事監修:INFINITYオーナー 久保鉄平
Aujuaソムリエ / ビューティーソムリエ /ブランド ヘッドスパ【AirySpa】開発者
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