紫外線でヘアカラーはなぜ褪色する？ 黄色く・明るくなる原因と髪の内部で起きていること
「カラーしたばかりなのに、
すぐ明るくなる」「黄色っぽく抜ける」
そんな経験はありませんか？
実はその褪色、
シャンプーや色持ちの問題だけではなく、
紫外線によるダメージが大きく関係しています。
このページでは、
紫外線がヘアカラーを褪色させる仕組みと、
なぜ“黄色く・明るく”なってしまうのかを
美容師の視点でわかりやすく解説します。
紫外線でヘアカラーが褪色する理由
カギは「UVA」と「メラニン・染料」
紫外線の中でも、
UVAは波長が長く、
髪の内部まで浸透する性質があります。
このUVAが、
-
ヘアカラーの染料
-
髪本来が持つメラニン色素
を分解してしまうことで、
褪色が進行します。
なぜ「黄色っぽく」なるのか？
ヘアカラーが抜けるとき、
色は均一に消えるわけではありません。
-
赤・紫系の色素
→ 分解されやすい -
黄色系の色素
→ 残りやすい
その結果、
黄ばみ・明るさだけが目立つ状態になります。
これが
「カラーが黄色く抜ける」
正体です。
カラー毛は紫外線に弱い
カラーをしている髪は、
-
メラニン色素が少ない
-
キューティクルが不安定
という状態。
つまり、
バージン毛より紫外線の影響を受けやすい。
特に、
-
明るめカラー
-
ブリーチ履歴
-
毛先
は、
紫外線ダメージが蓄積しやすくなります。
褪色は「表面」だけの問題ではない
紫外線による褪色は、
単に色が落ちるだけではありません。
-
髪内部のタンパク質がダメージ
-
水分保持力が低下
-
パサつき・ゴワつきが進行
結果として、
「色も質感も同時に悪くなる」
という状態が起こります。
紫外線ダメージは“後から”出てくる
紫外線の影響は、
すぐに表面化しないことが多く、
-
夏の終わり
-
秋口
に、
「急に色が抜けやすくなった」
「ツヤがなくなった」
と感じる方が多いのが特徴です。
カラーの褪色を防ぐために大切な視点
重要なのは、
-
色が抜けてから対処する
ではなく -
抜ける前に防ぐ
という考え方。
紫外線を意識したケアを
日常に組み込むことが、
カラーを長持ちさせる最大のポイントです。
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